旧ブランドオフ田中管財(株)倒産に思うこと
2021年3月21日に田中管財(株)旧ブランドオフが倒産しました。ただ、リユース事業は分割して吸収分割により事業をコメ兵に譲渡済みです。以前にも、この会社は大黒屋に資本業務提携の話もありましたが合意にならなかったようです。
倒産の原因は無謀な多店舗展開、メルカリ等のフリマアプリにより買取品の減少、さらにはインパウンドの減少の影響も大きかったようです。
ここからは私感になりますが、大手リユースショップ特にブランド関連の買取はビジネスモデルも限界になって来ている気がします。特にブランドオフの場合は上り調子の頃を忘れられず、多店舗展開をやり過ぎて気付いた時には縮小しても、時すでに遅しだったのではないでしょうか。
コメ兵などの老舗で上場企業は別格ですが、このビジネスモデルの適正規模はもっと小さくていいはずです。ブランド買取で成功している企業は、ある程度で店舗を広げるのを抑えたり、ネットに力を入れている所が多い印象です。また独自の強みがあったり、地域密着型のお店も成功しています。
ブランド買取は真贋判定が肝になってきますが、商売自体、特に大きい物でもないため肉体的には楽なものです。そのため、メルカリ等のフリマアプリで容易に売買が出来てしまいます。勿論、梱包も難しい物ではありません。フリマアプリの台頭は特に打撃だったと思われます。
加えて若者のブランド離れ、さらにコロナ不況で人々の価値観も大きく変わったのではないでしょうか。日本は少子高齢化で今後、経済が悪化して行くのは目に見えています。こんな不安な中でブランド品にお金をかける方が、どれだけいるのか言わずもがなです。
ブランド買取の規模は今後も縮小していくと思われます。
生活に必要なもの、売るのに手間が掛かるもの、この辺りがリユースに残された道かもしれません。人に価値を提供できる商売が残って行くのは昔も今もかわりませんよね。
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