コメ兵が今期、2億3600万円の赤字

2020年06月01日(月)

中古ブランド品販売大手のコメ兵が今期、23600万円の赤字に転落したそうです。これは1979年の会社設立後、初めての赤字だそうです。

中国の店舗撤退にかかる費用や税金の負担額が原因のようです。中国での販売不振はコメ兵だけではなく、中古ブランド品を扱う買取店や質店全体も同じように販売不振が続いています。

これは、販売価格の相場が日本より中国の方が高かった事もありますし、中国市場の購買意欲の強さにも関係します。

そんな訳で、日本の中古ブランド業者は中国に依存していた部分が、かなり大きかった訳です。これにより、ブランド品の販売価格も3割程、下落。当然買取額も低くなります。

あのロレックスまでもが、かなりの値落ちで業者もかなり苦境に立たされているそうです。

ロレックスは昔から不況にも強く、値落ちの少ない換金率の高いブランドだったため、業界全体で買取金額も高値で安定し、ひとたび数社の相見積もりとなれば、利益が出るギリギリまで値段の上げ合いです。ですのでコロナ前に高値で買取したロレックスも損切りして売却すれば、とんでもない赤字になります。

できれば、値段が元に戻るまで在庫したいのですが、それでは運転資金の枯渇でショートしますし、何ともならない状況です。中国で捌くのも難しいのは勿論、日本も今の状況下では高価なブランド品に食指が動くとは、到底思えません。

前出のコメ兵に話を戻しますが、買取の方はコロナ不況でブランド品を手放す人達も多いと容易に想像できますが、問題は販売の方です。

現在の国民のマインドで今後もブランド品が元の売れ行きに戻るとは、思えませんし、ブランド品で着飾る行為も無駄であったとコロナ自粛で気づいた人も多いようです。ましてや、今の若者のブランド離れも深刻です。

中国から撤退したコメ兵も日本の店舗で売り上げが回復するとは思えません。コロナ前に1200円前後だったコメ兵の株価も今日現在、833円まで下がっています。

母体が大きいと落ちる時も一気です。コメ兵も今後どうなるかわかりません。予断を許さない状況が、まだまだ続きそうです。業界的には体力のない所から、順番に淘汰されて行くでしょうね。

弊社はブランド買取は、ほぼ行っていないので影響ありませんが、中古商材を扱ってる者として他人事ではありません。コロナ不況の早期回復を祈るばかりです。

春日井市のリサイクルショップ買取天国

 

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